私は発達障害関連の情報を求めてツイッターアカウントを作りました。

発達障害を抱えていても、個々の能力や置かれている立場によって受け入れられる情報やアドバイスが異るよなぁ、とフォロワーの遣り取りを見て思います。

私なりに区分や対処法を簡潔にまとめてみました。

共通するのは「医療にかかり、発達障害の診断名が下った成人」なので発達障害(疑)の方は早急にお近くの病院にいかれたし。

全タイプに共通して受けられる支援は

精神障害者福祉手帳の取得」
「障害者自立支援制度」

なので省きます。

この乱文の伝えたい趣旨は
「成人の発達障害者と一括りにしても、年齢も立場も資金も能力も余裕も違うんだから当事者の情報が自分に使えるか取捨選択しろ!それが全てだと鵜呑みにするんじゃねえ!」

「適応してる発達障害者を指差して定型がアレを目指せと強要するんじゃねえ!」

です。

①求職もままならない人
②求職してる人で障害者枠で就職を目指す人
③求職してる人でクローズの就職を目指す人
④クローズで就職したが適応出来てない人
⑤障害者枠で就職したが適応出来てない人
発達障害があり就職先で適応出来ている人
発達障害の特性を活かし成功を収めた人


で分けてます。

①求職もままならない人

更に親の理解がない。金銭的支援もない。
年齢も30代〜40代で再就職も難しい……
貯蓄も尽きそう。体も疲れやすく脆弱である。
一番心の余裕がなく非常に危険です。

対策その1、障害年金を受給する

公的扶助に頼るという方法ですね。
障害基礎年金というのもあります。詳しくはグーグル先生に聞いてください。

ただ、発達障害のみで障害年金を受給するのは結構難しいです。また県によって審査の甘い辛いもあります。
二次障害がひどく、精神障害者福祉手帳二級ぐらいじゃないと門前払いされます。


対策その2、社会のせいにする


社会のせいにする。結構大事なことです。
ただし、これは心の膿を出す措置であり具体的な解決策ではありません。注意してください。

実は私が最初に取った方法でもありました。ツイッターで恨み言を吐けるだけ吐き散らし、なぜかそれが拡散されてフォロワーが倍になりました。
多くの発達障害者は理解を得られず「甘え」「怠け者」「やる気がない」など周囲からは過剰な努力を強いられました。

「私たちの生き辛さを理解してくれない社会が変わるべきだ!!!私たちに努力を強いるんじゃねえ!!」

「こんなクソみたいな環境で犯罪に走らなかった俺の理性に感謝しろ!!!!」

言葉だけ見るとメチャメチャに偉そうですが、どのような形であれ自分の頑張りを自分が認めてやれるのはいいことだと思います。


対策その3、社会のせいにした上で、社会はそうそう変わらないということを受け入れる

「社会が悪い!福祉を充実させろ!」と叫んでもすぐには変わりません。
あなたの声に、一年で法律を改正する力があればそもそもそんなに苦労してないはずです。
俺は悪くねえ!は心を癒す効果はあれども、生活を豊かにする効果は残念ながら無いです。

「公的扶助は少なく周囲への理解も少ない」

という事実をちょっとずつ受け入れてみてはどうでしょうか。
しかし、それを強要する権利は私にはないし、発達障害者は現実を見るべき!という訳でもないことを明記しておきます。


②求職してる人で障害者枠の就職を目指す人

一回か二回程度就職したものの適応出来ずに辞めた人ですね。
社会に出る意欲やある程度の金銭的余裕、心の余裕がある人です。

対策その1、雇用保険に入っていた人は、雇用保険の手当の優遇措置を活用する
対策その2、障害者職業センターを訪ねる
対策その3、就労移行支援を受ける
対策その4、ネットで障害者専用求職サイトを漁る

ずらっとならべました。
正直ここら辺はノータッチ(貯蓄と時間がないため)なのでグーグル先生やその他情報で調べてください。


③求職してる人でクローズの就職を目指す人

こちらも一回か二回程度就職したものの適応出来ずに辞めた人向けですね。
社会に出る意欲やある程度の金銭的余裕、心の余裕がある人です。

対策その1、雇用保険に入っていた人は、雇用保険の手当の優遇措置を活用する
対策その2、どの点で躓いたのか振り返って自己分析をする

くらいでしょうか。

④クローズ就職したが適応出来てない人

対策その1、まだ日が浅いなら取り戻しも効くかもしれないので全力で定型社会に馴染む努力をする。
対策その2、ストレス発散する趣味を見つける
対策その3、仕事しやすいグッズを購入する
対策その4、疲労回復グッズをケチらない

このくらいでしょうか。まだ若く実家暮らしで家族の理解もまあある、貯蓄もそこそこならば心機一転と転職も視野に入れるのも1つだと思います。

⑤障害者枠で就職したが適応出来てない人

障害者枠で就職したのに適応出来ないとは悩ましいですね。

対策その1、まず上司に相談してみる

くらいしか思いつきませんね……


発達障害があり就職先で適応出来ている

アドバイスできることはありません。羨ましい限りです。頑張ってください。


発達障害の特性を活かし成功を収めている

アドバイスできることはありません。羨ましい限りです。頑張ってください。


このように、ちょろっと並べただけでも同じ成人の発達障害当事者でも進む方向によって必要な情報は違ってくることが大まかにでも分かるかなぁとは思います。

加えて「頑張れば普通に見える」と言う言葉に絶望する当事者も居れば、希望と捉える当事者もいます。

体が丈夫で働く意欲があり「公的扶助はクソの役にも立たねえ!」と障害を隠し定型社会に飛び込むためのノウハウ発達障害当事者が綴った情報が、二次障害で心身共にボロボロの発達障害当事者の目に入り「発達障害者は頑張らなきゃいけないの?!!」と間違って受け取っている姿も見受けられました。

二次障害でボロボロの当事者に限らず、自分が必要な情報を取捨選択できずに迷っている当事者が沢山いると思います。

このネットに流れている多くの情報は、あなたが手に取れる数ある中の選択肢の1つであることを忘れないでほしいなあ、という話でした。

おわり。